糖年齢が「実年齢+20歳」→ 1年後、A判定 同年代100人中4位という結果についての報告 AGEは本当に下がったのか? Part 1 / by Noriko Ikedastemo

タイトルを見て「なぜ、実年齢+20歳→1年後、○歳に下がった、ではないのか?」と思われた方、その通りです。ここに私の痛恨のミスがあり、症例報告としてはまったくダメダメです。ですがまあこの1年、アンチエイジング専門医ほやほやの私自身の経験、失敗などの事実をそのまま書くのもいいかなと。Part 1は、AGEについての説明です。

 Copyright  Natalia Lisovskaya / 123RF Stock Photo

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AGE(終末糖化産物)とは。

 

AGE(Advanced Glycation End Products:終末糖化産物)とは、美しかったタンパク質が糖とくっついて、そこに熱が加わることでグダグダに変性しちゃったものです。この現象は「タンパク質の糖化」と言い、このグダグダの変性物質AGEは「老化」の原因物質と考えられています(参考文献 1)。

タンパク質+糖+熱 → AGEの出来上がり=「タンパク質の糖化」

 

「酸化」が「体のさびつき」と呼ばれるのと共に、「糖化」は「体のこげつき」と言われます。また、アンチエイジングでは酸化をくい止める「抗酸化物質」という言葉がよく出てきますが、その本体(酵素)のタンパク質も、糖化するとAGEになってしまいます。グダグダに変性した抗酸化物質はもはや働けず、止められたはずの老化がすすむ、ということになります。

AGEは老化の「原因」物質だけでなく老化を「促進」させる物質でもあるのです。

 

AGEはどうやって体内にたまっていくのか。

 

AGEは体内のいろんなところにたまっていきます。ではそのAGEを避ける、減らすことはできるのでしょうか。AGEは、食べ物として体に入って来るものと、体内で作られるものがあります。

食事から体に入るAGE

 

代表作、みんな大好きフライもの。具(タンパク質)+パン粉(糖質)+熱(油で揚げる)→ AGEたっぷり

冒頭の写真のような、卵、小麦粉、砂糖たっぷりでこんがり焼き上げられたパンケーキも、AGEたっぷりぷりです。

こんがりきつね色をみたら、大体AGEたっぷりではないでしょうか。

 

体内で作られるAGE

 

体内の組織のタンパク質+取りすぎて体の中で余った糖分+体温(熱) → AGE

 

こうやって体の中に取り込まれたAGEや、体内で作られたAGEが、体内のいろんなところにくっついてたまっていくことで老化が起こります。

 

タンパクの糖化が進む=AGEが体内にたまる、とどんな感じになるのか

 

体内と言いましてもいろんな組織があります。女性として避けたいのはこちら。

AGEが皮膚にたまる → コラーゲンのぷりぷりっぷりがなくなって肌のハリがなくなる → 黄ばみ、たるみ、しわ の原因に。

髪の毛のタンパク質(ケラチン)が糖化 → 髪のコシが無くなってパサパサ

他にも血管にたまって動脈硬化の原因になったり、AGEがアルツハイマー病、がん、骨粗しょう症などの原因になっているという報告もあるようです。歳をとると関節が痛くなるのも、タンパク質の糖化による可能性が考えられます(参考文献1)。

見た目年齢とカラダ年齢」で書きましたように、外見が老けて見える人は体内の老化も進んでいるという報告があります。体の臓器はすべてタンパク質でできているので、道理のかなった話です。

 

AGEの検査をする

 

先日、抗加齢学会が東京で開催されました。私のAGEとの関わりは、昨年の抗加齢学会にさかのぼります。採血しなくても腕を置くだけでAGEを測定できる機械を発売しています!!と、昨年学会のブースに展示されていました。

AGEは年をとるほど体の中にたまっていくので、AGEを測ることで「あなたのAGEのたまりっぷりは、何歳に相当します」という「糖年齢」がわかるというものです。血管の柔らかさをみる「血管年齢」みたいなものです。

欧米で開発されたものが日本にやってきたとのことで、へえー、すごくない?と、はりきって並びました(自分では若く出ると思っている。というかどれくらい若く出るかな、くらいの勢い)。測定結果は、実年齢「+20歳」・・・翌日もう一回並んで測定しました。同じでした。

 

まじですか。これから張り切って、アンチエイジングを啓蒙していこうという立場なのに。じゃあどうしたらAGEは下がるんだい。いろいろ調べました。残念ながらほとんどは「一度蓄積したAGEは減らすことはできない。今からでも摂取を控えよう。」というものでした。まじですか。。

その後、私の1年間の試みにつきましては、Part 2に続きます。

 

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参考文献

1. AGEためないレシピ ウエルエイジングのすすめ 料理家 タカコナカムラ 医学博士 山岸昌一