骨のアンチエイジング / by Noriko Ikedastemo

みなさんこんにちは。今回のテーマはこちらです。

 

「骨粗しょう症」とは?

骨のアンチエイジングのためにできること

 

骨粗しょう症も動脈硬化症と同じくひそかに進行し、症状はほとんどないことが多いです。骨折を起こして初めて明らかになることもあります。

骨粗しょう症により太ももの骨や背骨の骨折をおこすと、寝たきりになってしまうこともあります。骨粗しょう症による骨折を防ぐことは、寝たきりや要介護状態を防ぐことにつながります。


 

また、痛みがなくても、背骨が骨粗しょう症による「いつのまにか骨折」を起こすと、背中が曲がって背が縮んでいきます。骨粗しょう症を防ぐことは、「見た目のアンチエイジング」にもつながるのです。

 

「骨粗しょう症」とは?

 

骨粗しょう症とは、骨強度が低下し、骨折のリスクが高くなる病気です。(平たく言うと、骨が弱くなってスカスカになる病気です。)

 

 

骨質は年齢や生活習慣病で劣化し、骨量は20-30代でピークを迎え、40代後半から減少しはじめます。女性では閉経後さらに減少速度は加速していきます。

 
                                             参考文献1より引用作成

                                             参考文献1より引用作成

 

骨粗しょう症になると骨は下のイラストのように変化します。

骨粗しょう症で背骨が骨折すると背中が曲がり、身長が縮みます。(上の図で背骨がひしゃげているのが背骨の骨折です)

また、高齢者が転倒してお尻や足が痛くて動けなくなり救急車で運ばれてきた場合、太ももの骨が骨折していることがよくあります。

 

骨のアンチエイジングのためにできること

 

では骨を丈夫に保つためにできることは何でしょうか。

 

1. 運動

多くの臨床試験の結果から、「骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン2015」でも、

閉経後女性に対する運動介入は、

骨密度を上昇させる効果がある。

骨折を抑制するとの報告がある。

と記載されています。

 

骨のためにできる運動についてはこちらの「運動のはなし」をみてください。

 

2. 栄養

こちらも、詳しくは栄養士による「栄養のはなし」をご覧ください。

 

では他に注意すべきことは何でしょうか?

 

3. タバコとお酒の飲み過ぎに注意!

タバコと過度の飲酒は、腸管からのカルシウム吸収を抑制し、尿からの排泄を促進します。骨の量を保つために、タバコと過度の飲酒は控えましょう。

適切なアルコール量についてはこちらの「栄養のはなし」にのっています。

 

4. ビタミンD不足に注意!(過剰な紫外線防御に注意)

ビタミンDは骨量となるカルシウムの腸管からの吸収に不可欠であり、骨質の劣化も防ぐ大事な栄養素です。しかしサケ・肝油・ビタミン強化食品などを除けば、食品中に含まれるビタミンDは少ないため、ヒトは必要なビタミンDのほとんどを皮膚での生合成に依存しています。(参考文献2)

 ビタミンD欠乏、不足は非常に多く認められる病態です。年齢、人種、住んでいる場所により頻度は異なりますが、15〜50%の人にビタミンD不足が認められています。(参考文献2)

 

環境省の報告(参考サイト1)によると日本の緯度を考えると、

両手の甲くらいの面積が1日15分間日光にあたる程度、または日陰で30分間くらい過ごす程度で、食品から平均的に摂取されるビタミンDと合わせて十分なビタミンDが供給されるものと思われる

と報告されています。(写真はイメージです。両手の甲くらいの面積といえばこれくらいでしょうか、、)

ただし季節や地域で紫外線の強さは異なるので注意してください。

 

紫外線はシミ、シワのもととなる美容の大敵ではありますが、ビタミンD不足は無症状のまま骨の健康をむしばみます。

ビタミンDが不足すると骨だけへの影響ではなく、下肢運動機能の低下、転倒リスクの増加を認めるといった報告や、認知症との関連の報告もある、大事な栄養素です。(各々の報告についてはまた後日詳しく紹介予定です。)

完全防備せず必要最小限紫外線に当たって、体内でもビタミンDを作りましょう!

 

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参考文献

1. 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年度版

2. 岡崎 亮 ビタミンD欠乏症とビタミンD不足 : 日本内科学会雑誌 96巻 第4号 平成19年

参考サイト

1. 紫外線環境保健マニュアル2008 環境省(http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf)