認知症予防にはMIND食がオススメ / by Noriko Ikedastemo

以前地中海料理とアルツハイマー予防について記事にしました(脳のアンチエイジング part3)。今回はその地中海料理と、DASH食(Dietary Approach to Systolic Hypertension)高血圧を防ぐための食事アプローチ)を元に、より認知症予防のために改良され報告された「MIND食」について紹介します。

モリスらによりMIND食と呼ばれる食事療法が開発され、MIND食と認知機能低下予防の効果について研究が行われました(参考文献1)。「MIND」は「神経変性を遅らせるための地中海食とDASH食による介入」の頭文字をとって名付けられています。

研究には2004年から2013年に960人が参加、平均年齢81.4歳、平均4.7年間フォローしました。MIND食スコアは、これまで様々な研究で報告された「脳の健康に良い食事10項目」と、「脳の健康に悪い食事5項目」をどれくらいの頻度で食べているかで評価されます。

脳の健康に良い食事はこちら

緑の葉野菜、他の野菜、ナッツ、ベリー類(いちごなど)、豆、全粒粉穀物、魚介類、チキン、オリーブオイル、ワイン

脳の健康に悪い食事はこちら

赤肉、バターやマーガリン、チーズ、スイーツ、ファーストフード

 

これらをどれくらいの頻度で食べるかでMIND食スコアを計算します。以下の表で皆さんも計算してみてください。

参考文献1より引用作成

参考文献1より引用作成

(注意) 「ベリー」はイチゴなど。「豆」は、豆類で大豆なども含みます。「チキン」はフライドチキンは入れてはいけません。

 

研究の中では、参加者は点数により以下の3グループに分けられました。

MIND食高スコア群➡︎8.5〜12.5点

MIND食中スコア群➡︎7〜8点

MIND食低スコア群➡︎2.5〜6.5

それぞれのグループの人の認知機能テスト結果を比較しました。通常年を追うごとに認知機能テストの点数は下がります。年齢とともに認知機能は低下するものなのですが、高スコア群の人は明らかに認知機能低下が抑えられていました。年齢に換算すると、7.5歳の差に相当ということです。また、中スコア群でも認知機能低下を緩やかにする効果は認められていました。部分的な実践でも認知機能低下を止める効果はあるということですね。そして、MIND食は地中海料理、DASH食と比べて明らかに効果的でした。

野菜の中でも特に緑の葉野菜には葉酸、ビタミンE、カロテノイド、フラボノイドが含まれています。これらはすべて認知機能低下や認知症のリスクを減らし、アルツハイマー病の原因となる脳へのβアミロイドの沈着を防ぎます。そのためMIND食では他の野菜とは別にスコアの項目に入りました。

また、過去の研究で果物の中でも認知機能と関連が認められたのはベリーだけであったため、MIND食ではベリーのみスコアの項目に入りました。

MIND食についてはさらに認知症予防に効果的な他の食事を追加できるかどうか、検討改良中だそうです。

 

脳のアンチエイジング part1で書きましたが、アルツハイマー病の脳病変は20年前から始まりゆっくり進行します。日々の健康な食生活でコツコツと脳を守りましょう。

 

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